「チンピラ維新」。最初にこの見出しを見たとき、さすがに言い過ぎだろうと思った。だが、ニュースが次々に出てくるとなんだか慣れ始めた。

 最近のタブロイド紙(日刊ゲンダイ)は日本維新の会のことを、遠慮なく「チンピラ」と呼び始めている。

維新の吉村洋文代表(左)と高市首相 Ⓒ時事通信社

 なぜチンピラなのか。

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「連立離脱しても知らんで、と言え」。衆院議員の定数削減をめぐり、高市早苗首相と吉村洋文維新代表が党首会談で合意する4日前、維新の遠藤敬国対委員長が党内にそう号令をかけたと、毎日新聞が報じた(12月5日)。

「チンピラ維新」と呼び始めたゲンダイ

 このやり方をゲンダイは「連立離脱カードをチラつかせて自民を脅す」と書き、「チンピラ維新」と呼び始めたのである。

 ちなみに記事の見出しはこうだ。

『スナック、キャバクラの原資は税金? チンピラ維新に血税33億円 政党交付金を受け取る資格なし』(12月10日付)。

 維新は「身を切る改革」を掲げてきたが、その原資が税金である政党交付金で、赤坂のキャバクラや六本木のショーパブ、大阪市のラウンジに使われていたのではないか、というツッコミである。

 さらに直近では、こんな話題も出てきた。

『さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること』(12月18日)。

 維新関係者が関わる社団法人が、いわゆる“脱法ビジネス”を展開していた疑いだ。発端は大阪府議会での質問で、しんぶん赤旗日曜版もスクープとして報じた。

 一般社団法人に「理事」として名を連ね、わずかな報酬を得て働いている体裁を取る。すると国保をやめ、社会保険に切り替えられ、保険料が大きく下がる。赤旗が入手した資料の表紙には「コスト削減の提案」とあり、「国民健康保険加入者を社会保険適用者に切り替える」と明記されていたという。