駅構内に降り立つと…

 そうした背景を踏まえてのものなのか。3路線の乗り換え駅でもあるJR線拝島駅構内には商業施設がいくつも並んでいる。

 ソバ屋に吉野家、リトルマーメイド、そしてミスド。改札を出たのは2021年以来の2度目でも、乗り換えの合間に吉野家で昼メシを食べたことならあるような。だからどうしたという話ですが、それだけの要衝の駅ということだ。JRと西武の改札をつなぎ、東西の自由通路も兼ねる駅舎はたいそう立派なものである。

 

まるで地方の新幹線駅?

 自由通路を通って西側に出る。広大な駅前広場を持っているターミナル然とした設えだ。

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 バスロータリーからは各方面への路線バスが出てゆき、傍らには交番も。広く真新しい駅前広場、まるで地方の新幹線駅かと思うくらいだ。

 

 ただ、あくまでも拝島駅はベッドタウンの駅なのだ。訪れたのは平日の昼間、それほど賑わっているわけでもないから、広大な駅前広場と立派な駅舎とのギャップにいくらか寂しさを感じてしまう。朝や夕には通勤通学客やその送迎の人たちで溢れるのだろうか。

 

昭和の面影を感じる商店街

 そんな駅前広場の北と南は商店街になっている。どちらにも金融機関から学習塾にラーメン屋、居酒屋などが建ち並ぶ。言葉を選ばなければ、ありふれた何の変哲もない郊外の駅前風景だ。

 

 もともと駅の西側は、2016年に現在の駅前広場が完成するまで駅舎を出るとすぐに商店街だった。小さな商店がひしめくような、典型的な住宅地の駅前だ。

 それが広大な駅前広場の整備によって姿を大きく変えた。南北の商店街が、以前の拝島駅前の姿をいまに留めているというわけだ。

 

 北側の商店街の脇には、スナックなどが軒を連ねる路地がある。歓楽街というほどの規模でも質でもないが、駅前はそこそこの商業ゾーン。昭和の面影がほんのり感じられるのも、駅前広場整備以前からの雰囲気の残り香なのだろう。