【10区】世代最強ランナー、駒澤大・佐藤圭汰の箱根ラストラン
鳴り物入りで駒澤大に入学をした佐藤圭汰選手が、箱根のラストランを区間新記録で飾りました。僕は佐藤選手の走り見たさにずっと国内外を追いかけてきました。この4年の陸上観戦は、佐藤選手とともにあったといっても過言ではありません。それぐらいすごい選手なのです。
ただ、世代最強、世界レベルと言われながらも、パリ五輪、東京世界陸上出場を逃し、期待通りの成績を残すことはできませんでした。佐藤選手の実力を考えたら、もっとできたのでは…そう思わされる場面がいくつもありました。
日本の陸上界は年間を通してレースがあり、佐藤選手は度重なる怪我に悩まされました。今回も本番1ヶ月前に大腿骨の疲労骨折をし、練習期間は2週間だったといいます。ラストイヤーが万全の状態でなかったのはとても残念ですが、意地の区間新を出したことで、世代最強は佐藤圭汰ということを自ら証明しました。春からは拠点をアメリカに移すということですが、まずはゆっくりと休んで、世界に羽ばたいてほしいと願っています。
「いつの間にやら順天堂」の謎
さて、衝撃的だったのは「いつの間にやら順天堂」。泉岳寺の沿道で観戦していたときは早稲田大と中央大が3位争いをしていたはずなのですが、気づいたときには順天堂大が3位でゴールをしていたのです。
順天堂大の凄さは、箱根駅伝だけでは語り尽くせません。というのも元旦のニューイヤー駅伝では順大OBが大活躍だったからです。過去最高の2位に貢献したロジスティードの四釜峻佑選手、10人抜きの快走を見せたプレス工業の橋本龍一選手、そして東京世界陸上で活躍した三浦龍司選手などなど、見せ場には必ず順大OBがいるといっても過言ではない。どんな経緯で3位になったのか、いまだによくわかりませんが、常に注目すべき存在として爪跡を残してくれました。
そして最後に私ごとですが、私にも娘がいまして、今春いよいよ高校を卒業します。3年間娘の担任をしてくださったのが尾熊先生です。この先生の息子が10区を走った國學院大の尾熊迅斗選手だったのです。区間4位で走り切れて、とてもホッとしました。
私情も絡めて存分に楽しんだ今年の箱根駅伝。来年はどんなシーンが見られるのかを楽しみにしています。
構成/林田順子(モオ)




