小6の時に、母親から「お父さんはね、役者で爆弾犯なの」と打ち明けられて…
――ここまできておいてアレですけども、お父様が関わった爆弾事件について、詳しく教えていただけますか。
梶原 父は重軽傷者が出た新宿のクリスマスツリー爆弾事件には関わってはいないんです。代々木署清水橋派出所のパイプ爆弾設置と、宮城の米軍無線中継所を狙った事件です。けが人も出ていないのですが、当時の新聞記事では有名なツリー爆弾の事件と関連付けて書かれることが多かったようです。
桐島聡がゼネコンを狙っていたのに、三菱重工爆破事件と結びつけられているのと似ているかもしれません。
――出頭のすこし前に「お父さんはね、役者で爆弾犯なの」とお母さんから打ち明けられたわけですが、やはりショックなものですよね。
梶原 腑に落ちた感じでした。「合点がいった」というか。それまで抱いていた違和感のすべてが、それで説明できた気がしたんです。他の子のお父さんと比べて妙にイケメンだなとか、やたらと体を鍛えてシックスパックを気にしている感じとか、常々「普通じゃない」とは感じていましたから。「役者で爆弾犯」と聞いて、「ああ、なるほど」と。
父親は役者として売れ始めて、ドラマのレギュラーも決まっていた
――同情みたいなものは。
梶原 せっかく役者として売れ始めて、ドラマのレギュラーも決まっていた時期だったのに、もったいなかったなとは思いました。それはかわいそうだなと。
――黒ヘルのメンバーとして活動しているさなかに、テレビドラマに出演されていたと。
梶原 『特別機動捜査隊』という警視庁推薦のドラマに、刑事役か何かで出ていたみたいで。「指名手配犯がそんなドラマに出るのはけしからんと警察が怒っている」みたいな内容の記事が週刊誌に載っていました。
――出頭は、梶原さんが中学校に進学するタイミングを考えてのことだったそうですが。
梶原 はい。時効が停止していたので、逃げ続けてもキリがありませんでした。それに私が中学校に上がるタイミングなら、どこかへ引っ越して苗字が変わっても不自然ではないだろう、と。

