「栃木県警が池袋の家まで捜査に来た」出頭直前の家族旅行中、殺人事件に巻き込まれたことも…
――出頭の直前に、那須の家族旅行で殺人事件に巻き込まれていますよね。ある温泉宿の主人が斧で頭を割られて殺され、その斧が前日にお父様が薪割りに用いたものだったことから、家に栃木県警が聴取にやってきたと。ド級の巻き込まれぶりですけど、それが出頭を決意するきっかけにもなっていたのでしょうか。
梶原 直接のきっかけではありませんが、母は「ああ、こういう形で終わるのか」と覚悟したそうです。栃木県警が池袋の家まで捜査に来たわけですから。
当時はデータベースが整備されていなかったので、警視庁との管轄の違いもあって父のことはバレずに済みましたが、母はもう疲れ果てていたんじゃないですかね。
父も、本当に血の気が引いて顔面が真っ白になっていたそうです。母が「あんたはこの事件の犯人じゃないんだからしっかりしなさい!」と叱咤したと聞いています。
その数日後には、家でくさやを焼いてたら「臭い」って近所の人に通報されて警官が来てますし。
――お父様が出頭してから、生活は大きく変わりましたか。
梶原 一変しましたね。それまで家族3人だけの閉鎖的な世界だったのに、急に親戚が現れたり、芸能界の人が家に来るようになりました。報道陣も来ましたが、子どもがいるということで、弁護士さんたちがいろいろ配慮してくれたようです。
「もうここには住めないな」父親の出頭後、警察や報道陣が家に殺到して…
――お母様は、犯人蔵匿罪や犯人隠避罪などに問われなかったのですね。
梶原 母も逮捕されることは、ずっと前から覚悟していたようです。だから「明日の朝、私たちがいなくても一人で強く生きていくのよ」と毎晩のように言われていましたし。
でも、子供がいるということで情状酌量されたようです。検察での取り調べには毎日通っていましたが、調書を読むと「私は何も知らなかった」「こんな人だとは思わなかった」と書いてありましたね。
――出頭後、すぐに池袋から出ていった?
梶原 父が出頭したことで警察や報道陣が家に殺到して、ご近所にも知られてしまいましたから、「もうここには住めないな」と。もともと出頭する日に合わせて引っ越しの段取りはすべて済ませていました。
それで花小金井に引っ越したんですけど、貧乏生活が待ち受けていましたね。
撮影=山元茂樹/文藝春秋
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