志布志市志布志町志布志の志布志駅——。

 常人ならばあっけなくゲシュタルト崩壊を起こしてしまいそうな、そんな駅があるという。その場所は九州の南東の端っこ、鹿児島県は大隅半島の付け根だ。もうひとついえば、JR日南線の終着駅でもある。

 宮崎駅から実に2時間半以上。まるで南の最果てのような、そんなところに志布志駅。上から読んでも下から読んでも志布志駅。

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 多少遠かろうが、気になるならば行くべし……。そんな編集氏の声に押され、はるばる東京から志布志駅を目指したのである。

ナゾの駅「志布志」には何がある? 撮影=鼠入昌史

ナゾの駅「志布志」には何がある?

 志布志駅に通じるJR日南線は、宮崎駅から日向灘沿いを南に走るローカル線だ。途中には“鬼の洗濯岩”で知られる青島や、古い城下町の風情が残る飫肥、洞窟内に本殿のある鵜戸神宮、御崎馬が暮らす都井岬などがある。宮崎県南部を代表する観光地が目白押しのレジャー路線といっていい。

今回の路線図。鉄道がプツンと途切れる志布志駅。さらに西へ進むと“鉄道では行くことのできない最大の街”鹿屋がある。

 だから日南線はほとんど宮崎県内を走っている。ただ、最後の最後でちょっとだけ県境を跨いで鹿児島県に入る。

 そしてほどなく終点の志布志駅。大隅半島の付け根に位置するこの駅は、他に鉄道のまったく通っていない大隅半島の玄関口なのだ。