さて廃線跡は…山の中?

 現在はSLが展示されている鉄道記念公園、かつての機関区の脇を抜けたあたりで、志布志線は右にカーブ。国道220号をオーバーパスで乗り越えて、山の中へと分け入っていたようだ。

 

 ……と、さっそく歩きはじめてみたはいいものの、さすがに40km近くを歩き通すわけにもいかない。

 ちょうど志布志線とほぼ同じルートを通る路線バス(志布志線廃止の代替バス路線)があるので、それを乗り継いでいくことにしよう。

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まずは最初の駅跡を目指す

 現在の志布志市内には、志布志駅のほかに4つの駅があった。中安楽・安楽・伊崎田・大隅松山だ。しばらくはバスも志布志の町中を走っているが、安楽駅あたりからは丘陵地帯。丘の上には、延々と広がる茶畑が見える。

 薩摩半島と同じく、大隅半島も火山灰で覆われたシラス台地だ。稲作には不向きでも茶畑には適しているとかで、鹿児島はお茶の生産量が全国で2位なのだという。

 そんな鹿児島らしい風景を見ているうちに、松山駅跡というバス停に着いた。その名の通り、大隅松山駅の跡に近いバス停だ。

 大隅松山駅は、旧松山町の中心部に置かれていた駅だ。町中を東西に県道110号線が通っていて、志布志線はそれをオーバーパスしていたのだろう。県道からは前後の区間の築堤らしき高まりが残っているのがわかる。

 

 そしてバス停のすぐ北側に、ホームと線路がそのままに残った大隅松山駅跡があった。