つくばって、もっと遠いと思っていた。

 何しろその場所は茨城県、常磐線とかが走っている茨城県だ。千葉県より先の茨城県なのだ。

 そんなイメージを持っていたから、調べてみて驚いた。つくばエクスプレスに乗れば、秋葉原駅からつくば駅まではたったの45分。あれれ、つくばって八王子よりも近いのか……。

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 もちろんそれもこれもつくばエクスプレスあってこそ。つくばエクスプレスが開業したのは2005年のことだ。ならば、それ以前はどうだったのだろう。

 そう思って古い地図を眺めていたら、つくば市内には「筑波鉄道」というローカル私鉄が走っていたようだ。なるほど、筑波鉄道がつくばエクスプレス以前のつくばの交通機関、ということか……。

ナゾの廃線「筑波鉄道」を辿った先で待っていたものとは? 撮影=鼠入昌史

ナゾの廃線「筑波鉄道」の跡をたどる

 筑波鉄道は、常磐線の土浦駅から水戸線の岩瀬駅までを結んでいた路線だ。つくばエクスプレスが開業するよりはるか昔の1987年に廃止されている。

今回の地図。現在のつくば市を南北にぶち抜く。こんなローカル線がTX開業の18年前に存在した。

 その2年前にはつくば万博が開かれ、ちょうど筑波研究学園都市が急成長を遂げている最中のこと。そんな時期に消えたローカル私鉄とは、いったいどんな路線だったのだろうか。

 さっそく、痕跡を辿ってみよう。