まずは南のスタート地点から

 まずは、筑波鉄道のスタート地点・土浦駅だ。

 土浦は、まるで日本の歴史が凝縮されたような町だと思っている。城下町、霞ヶ浦の舟運、近代以降は茨城県南の商都として栄え、軍の町の側面も持った。

 

 戦後はいくつもの百貨店が集まったが、中心市街地空洞化という地方都市の典型的な推移からは逃れられず。それでいて、町そのものが衰退したわけではなくて、幹線道路の交通量はまだまだ多い。土浦の駅ビルもアトレが入って、実に立派なものだ。

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 ……と、そんな町からローカル私鉄が走っていたのである。かつて土浦駅の端っこにあった筑波鉄道のホームはもはやなく、駅舎もすっかり装いを改めている。

 ただ、駅を出て少し北に歩けば、すぐに筑波鉄道の廃線跡を確認することができる。

 というのも、筑波鉄道の廃線跡はほぼ全区間がそっくりそのままサイクリングロードになっているからだ。

ショッピングモールのそばにある小道

 その名も「つくば霞ヶ浦りんりんロード」。鉄道の勾配は10‰程度が関の山で、つまりは平坦だ。それでいて筑波鉄道は約40km。初心者にはハードでも、ある程度慣れた人にはちょうどいいサイクリングロード、ということなのだろう。

 廃線跡のサイクリングロードが始まっているのは、モール505という寂寥感が漂うショッピングモールの東端の線路沿い。

 

 ちょうど真上には土浦ニューウェイという高架道路が跨いでいる。つくば万博のアクセス手段として建設された自動車専用道路だ。

 開通は1985年だから、2年ばかりは筑波鉄道の列車もニューウェイの下を潜っていたことになる。

 

 ともあれ、このサイクリングロードさえ見つけることができれば、あとはずっと辿っていくだけでいいので楽ちんだ。