『DOWNTOWN+』も新しい道

楢原 でもそれも新しい道じゃないですか。新しいプラットフォームを作って、年会費もらって、それ見たいっていう人から適正な価格を取る。それであれだけの会員数がいるから素晴らしい事だと思うし、松本さんにしかできないと思うので新しい道として我々に示して欲しいと思います。こんな道もあるんだぞって。

 僕はそもそも無料のエンタメってやっぱり違うと思うので。大概文句言ってる人って、タダで見てる人なんですよ。

――イベントでもちょっとでも入場料を取ると厄介なお客さんが減るというのはよく聞きます。

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楢原 ほんとそう。お金もらってるわけだから我々も真剣勝負できる。4000円もらって……って4000円っていう価格設定もよくわからないですけどね。

出井 なんとなくみんなその感じでやってる(笑)。

 

「面白いからお金もらえる」になると危険

――お金の存在のありがたさですね。お金は我々を謙虚にさせてくれる。

楢原 だから我々も還元しなきゃいけないと思います。もらいすぎてる自覚はあるので。地方に行ったらなるべくそこでお金使う、お世話になったところには返すというサイクルは積極的にやっていかないといけないよね。

出井 地方行ったらその土地のもの楽しんで、そのことを東京戻ってラジオなりYouTubeなりで喋って。それを聞いた人がその土地に行くきっかけになったらうれしいもんな。

楢原 そもそもなんですけど「面白いからご飯食べられてる」って、変な話で。本来「面白い」に「お金」っていう価値はないと思うんですよ。面白いの感覚って人それぞれじゃないですか。なのにいつの間にか「面白いからお金もらえる」っていう風になっちゃうと、危険だなっていう。

出井 自分に価値があると勘違いしちゃいそうだよね。

 

楢原 そう。我々の何に価値があるかは受け手が決めるものだしね。

出井 めちゃくちゃ面白いネタがあったとしても、誰も見たいと思ってくれなかったらその価値はないもんな、エンタメである以上は。それに価値をつけてくれてるのはお客さんなんですよね。もっと言うならそれを価値あるものだとして提供するために動いてくれてるスタッフとか、メディアとかがね、やってくれてることにもっと感謝しなきゃいけないって思う。そこがすっぽり抜け落ちて「自分が面白いから客が入るんだ、金も稼げるんだ」って思ってる芸人結構いるから(笑)。

――そんな単純なもんじゃないと。