マスコミから袋叩き

 自白から一夜明けた同月18日、警察が記者会見を開くや、新聞・テレビは一斉に山田さんを断定的に犯人視する報道を行う。動機として「異性問題でノイローゼ気味だった」「以前から厳しい折檻をしていた」など言いたい放題。

 さらに山田さんの日記に〈私の不注意からこんなことになって2人に済まないことをした〉などと綴られていたことから、メディアはこれを“懺悔の日記”として報じた。

 しかし、その後、山田さんは自供を翻し無実を主張。供述調書にも曖昧な部分があったことから、勾留期限いっぱいの23日後に証拠不十分として釈放される。

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 が、自由の身となった彼女のもとにはマスコミ報道に煽られた者から〈ぬけぬけと釈放されおって〉〈よく平気な顔をしていられるものだ〉など、心ない誹謗中傷の手紙が届いた。