インデックス投資は「つまらない」
――新NISAで流行しているインデックス投資についてはどう思いますか。
杉村 オルカン(オール・カントリー)のようなインデックスファンドでの長期積立投資は、決して悪くありません。悪くはないのですが、投資の魅力はやはり「安く買って高く売る」ことですよね。そう考えると、株価が安いときも高いときも買い続ける積立投資を10年間続けたらどうなるか。結局、平均購入単価は評価額とあまり変わらなくなってしまうのではないでしょうか。
――平均値になってしまうと。
杉村 平均値を取るわけですからね。だからこそ政府は「リスクが低い」と推奨する。しかし、リスクが低いということは、要は「新手の貯金」のようなものではないかと思うんです。インデックスでの長期積立投資で、10年後にものすごく資産が増えるという世界観は、私にはどうも明確にイメージできません。
――杉村さん自身はどうしているのですか。
杉村 私は積立ではなく、良いと思ったタイミングで買い、それを持ち続けるという方法で良いのではないかと思います。私のこれまでの投資実績を振り返っても、もしオルカンで長期積立投資だけをしていたら、今の資産は築けなかっただろうと思います。
――面白さの問題もあると。
杉村 率直に言って、つまらないんですよ。安いときも高いときも買い続け、気がついたら評価額と大差ない。それの何が面白いのか、と思ってしまう。私の性格には合わないですね。
「骨太の方針」から銘柄を見極める
――杉村さんの投資術の核心は何ですか。
杉村 ヒントは、政府が発表する「骨太の方針」です。これには、官民一体で取り組むべき日本の社会課題、つまり何が問題で、それをどう解決するのかが全て書かれています。私はこの「骨太の方針」を読み解き、これから成長しそうな企業を見極めているのです。
――キーワードを見つけて、それを調べに行くということですね。
杉村 その通りです。この本の中でも、そうした視点から「2倍を狙える株」と「10倍を狙える株」をいくつか具体的に挙げています。

