――20代のタレントの女性がいきなりやってきて「きょうから社長」となったら、社員からどうしても訝しがられますよね。
くりえみ 何の知識もないのに、急に関連会社の社長になって、そこに20人ぐらい社員がついてきたのだからヤバいですよね。しかも当時はコスプレの仕事も並行してやっていたので、撮影があるとそちらの現場に行っていたんです。だから会社でトラブルがあっても現場に行っているので対応ができないこともあって。
そうすると会社の他のメンバーが対応をするんですが、私も入っているグループLINEに「くりえみさんはいいですよね、本当に楽で。カメラの前でヘラヘラしてるだけでいいんですから」と書き込まれて。結局、自分の実力不足で会社のメンバーとの信頼関係は最後まで作れなかったです。
タレントだったことで土日の概念がないから、土日に社員に無神経な連絡しちゃったりもして。社員からしたらもう最悪ですよね。
再びDMで「会社を買いませんか」と送りまくり…1時間置きにカフェで商談
――その美容外科の関連会社もオーナーの意向で畳むことになります。ここもすごいんですが、会社の売却はくりえみさん一人でやらなければいけなくなってしまう。
くりえみ 売却についてはもう全部やりました。社員との関係は悪いですから、当然誰も助けないですよね。だから一人でやっていました。
会社の売却の方法なんてわからないので、それこそいろんな人にDMで「会社を買いませんか」と送りまくって。それで1日同じカフェにいて、1時間置きにいろんな人にやってきてもらって「どうですか? 買いませんか?」ってやってました。たまたま買ってくれる人がいてなんとかなりました。28歳くらいの時です。おかげで知識がついたので、その後も売却しやすくなりました。
――そこで経営者としては挫折を経験されたわけですが、そのときに一旦経営から離れようとも思わなかったんですか。
くりえみ 全然一ミリも思わないです。「次はやってやる」と思ってました。
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