最近、若いビジネスパーソンの間で「体力不足」が深刻な問題となっている。疲れやすい、休みがち、繁忙期にムリがきかない——こうした悩みを抱える人は決して少なくない。
『体力がない人の仕事の戦略』(クロスメディア・パブリッシング)は、精神科医である和田秀樹氏の視点から、限られたエネルギーをどう配分し、効率よく働くかを解説した一冊だ。本書から、体力に自信のない人が知っておくべき仕事との向き合い方を紹介する。(全3回の3回目/最初から読む)
◆◆◆
「月曜の朝になると体調を崩す」のは危険信号
月曜の朝になると体調を崩したり、大事な仕事の時に限って調子が悪いという場合には、「適応障害」を疑ってみる必要があります。
適応障害とは、ストレスが要因となって、心身に不具合が起こる心の病です。
仕事中は調子が悪そうにしていた人が、会社から離れると途端に元気になったりするため、適応障害は別名「サボリ病」などと呼ばれていますが、症状が長引くとうつ病に移行する可能性があります。
心当たりがある場合には、精神科か心療内科を受診する必要があります。
適応障害になると、次のような自覚症状が現れます。
《メンタル》気分の落ち込み、不安感
《体》食欲不振、睡眠障害
《行動》遅刻、欠勤、過度の飲酒
「真面目で責任感がある人」ほどなりやすい
適応障害の自覚症状はうつ病と似ていますが、適応障害とうつ病の違いは、ストレスの原因から離れると症状が改善するかどうか……にあります。
適応障害は、特定のストレスが原因で発症し、その要因がなくなると症状が和らぎますが、うつ病の場合には原因が特定できなかったり、要因から離れても症状が続くという特徴があります。
適応障害になる人の多くは真面目で責任感があり、「会社に適応しなければならない」と強く思うことがプレッシャーとなって、メンタルを痛めています。
適応障害には、効果が期待できる薬が現時点では存在しないため、適応障害を治すためには、ストレスとなっている環境を変えるか、認知療法で物の見方を変えるしか方法がありません。
月曜の朝になると決まって体調を崩すということは、会社の仕事内容や人間関係がストレスになっている可能性があります。
簡単にいえば、会社や仕事が自分に合っていないということです。
あまりにも同じ症状が続く場合には、休職を検討したり転職も視野に入れることが大切です。
