街で異彩を放つ改造車。そのド派手な見た目の裏には、オーナーたちの人知れぬ苦労がある。愛車に飽くなき情熱を注ぐ、彼らの意外な素顔に迫る!
今回は、50系プリウスをカスタムする「たかプリ」さんをご紹介。
◆◆◆
挫折を経て見つけた「自分だけの道」
小学生くらいの頃から、初代のステージアの260RSとか、スポーツカーのエンジンを積んだ普通っぽい車が好きだったんですよ。スープラと同じエンジンが載ったアリストとかね。たぶん、父がBMWのE46型M3に乗っていたので、その影響もあったんだと思います。
こうやってプリウスを弄っているのも、そういうギャップ萌えみたいなところが根っこにあるんでしょうね。一応この車は、「現代×旧車」をコンセプトにしていて……。
プリウスっていう先進性を象徴するような車に、鉄チンホイールなんかで昭和の街道レーサーっぽい要素を取り入れたら面白いかなって。
でもプリウスって、世間的には高齢者の踏み間違い事故の印象が強いじゃないですか。ネットでは「プリウスミサイル」なんて言葉もありますし。自分もSNSにこの車をよくアップしているのですが、「新型核ミサイルですか?」なんて知らない人からバカにされることもあります。
もちろん、そのたびイラッとはしますけど……。でも、色んな人が色んなことを言ってくる状況を、どこかで楽しんでいる自分もいるんですよね。
たぶん自分は、「誰かに楽しんでほしい」って気持ちが強いんですかね。仕事の面では、エンタメ系の映像制作に携わっていて。一度テレビ業界を経験して、今はフリーでYouTubeのディレクターをやっているんです。
もともとは知り合いから朝倉未来さんの『BreakingDown』の制作を手伝わないかと誘われ、そのままテレビ業界に入り、霜降り明星さんの番組に関わったり。刺激的な日々で、どんどん映像制作の世界にのめり込んでいきましたね。
ただ、労働環境が散々で、しだいに身も心も削られていって。当時の初任給は10万円スタートでしたし、家なんて借りる余裕もなく、毎日会社のオフィスで寝ていたくらいです。
それで結局、鬱になってしまって……。一度地元に帰ったんですよ。車を買って、こうして弄れるようになったのもその頃からですね。
その後はいくつか別の仕事もやってみたのですが、やっぱり映像制作への思いは捨てきれなくて。今の仕事はやっぱり不安定で、いつ切られるかって怖さもありますけど……。それでも、自分の手で好きなコンテンツを作れる、というのは何にも替えられない喜びですからね。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。





