ネガティブな意見もプロモーション活動の一環
――でも、中にはしつこく誹謗中傷してくる人もいますよね。
大津 そういう風に言ってくる人って、会社の内容や事業のことを何も知らずにただ言うだけなんですよ。現役時代にも、「ビジネスをしてないでサッカーに集中しろよ」って言われることもありましたけど、僕はサッカー界に良いことしかしていないという自信がありました。今はお客さんのために、お客さん第一主義でやっています。
元サッカー選手が時計屋さんの社長をやっているので、畑違いと言われたり、嫉妬されることもあると思いますし、いろんな意見があると思います。でも、自分たちがやっていることを実際に見てもらえれば、「客寄せパンダ」とかいう人もファンになってくれるんじゃないかなと思っています。
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大津さんが、誹謗中傷に対して怯んだり、落ち込んだりしないのはメンタルが強いのではなく、人それぞれ考え方や違う意見があっていいという考えがあるからだ。
右にも左にも振れず、愚直に自分たちがやってきたこと、やっていることを伝えて、会社を認知してもらう。ネガティブな意見が出ることも含めて、プロモーション活動の一環として考えている。
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社員には「売り上げを追うな」と伝えている
――29歳から7年間、ビジネスをされてきて、大津さんが経営者として一番大事にしていることは何ですか。
大津 人を大事にすることです。サッカーでもチームメイトがいないと試合ができないですし、ファンやサポーターがいないと興行が成り立たない。
会社は社員がいないと機能しないですし、クライアントさん、お客様との関係があって仕事が成り立ちます。結局、人と繋がっていかないと何も始まらないんです。
僕が人を大事にして真摯に付き合っているのは、サッカーをやっていた頃から変わらないですし、これからもずっと変わらないですね。
――今後、5年、10年で売り上げをさらに加速させていくなど、社長としての目標、野心はありますか。
大津 今、社員には「売り上げを追うな」と伝えています。「目標は年商1兆円」とか、かっこつけていくらでも言えるけど、数字を追うよりも、お客様を大切にすることを考える。そうすることで売り上げはついてくると思っています。
やっぱり、お客様を満足させることができないと、売り上げは上がらないんですよ。そのために毎日、施策を考え、今日よりも明日、明日よりも明後日がより良くなるように話し合いをして進めていく。僕はそれが大事なことだと思っています。
そうやって追求していけば、自然と今までと違う景色が見えるのかなと思います。そしていずれ、ビジネスの世界でのクリスティアーノ・ロナウドやメッシになりたいですね。選手としてはなれなかったので(笑)。
撮影=細田忠/文藝春秋
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