――ご両親から芸人になることに反対されたりしなかったですか?

零士 僕はすごく応援してもらっていましたね。親自身がやりたいことがあまりできなかったらしくて、その分「あなたたちは好きなことをやりなさい」ってスタンスでいてくれたので、マジでありがとうございますって思う。

©細田忠/文藝春秋

山口 俺の家族は最初は、「お笑い? お前が?」みたいな感じだったんですが、「何かしらで有名になれ」って言われて、今は応援してくれていますね。

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零士 山口が家族にそれを言われたのは、すごく印象的でした。じゃあお笑いで有名になろうって。思い描いていた未来の中で一番叶えたかったのが、『M-1』の決勝の舞台に立つことだったんですよね。

――そうなると、今回『M-1グランプリ』の決勝に進出できたのは大きかったのではないですか?

零士 デカかったですね。年末に一緒に地元に帰ったとき、バス停に山口の父ちゃんと母ちゃんが迎えに来てくれていたんですが、すごく嬉しそうにしてくれて、良かったって思いましたね。

山口 あんまり家族以外にああいう笑顔を見せたりしないから、嬉しかったな。

零士 え、そうなんだ。僕は妹が迎えに来てくれたんですけど。妹と、山口の父ちゃんと母ちゃんが仲良く握手してるの見て、ちょっとうるっときましたね。

自分が描いていた未来が現実味を帯びてきた

――先程、お笑い芸人になるのは零士さんの夢だったと伺いましたが、夢が叶い始めてる感覚を覚えたりした出来事はありますか?

零士 茨城に住んでた頃、深夜のテレビで、東京の夜景を上空から映した映像が延々と流れてたのを見て、僕も東京ですごいことをやってみたいなとか思ったりしていたんです。その夢が徐々に現実になっていっている感じはありますね。

2人が暮らす自宅の壁に貼られた紙。「夢を叶えたい」決意が窺える ©細田忠/文藝春秋

――夢があっても、それを実際に叶えられる人はあまり多くないと思います。

零士 だから本当に幸せですよね。夢を追っていく過程が大事だったりするしな。で、叶ったら最高っていう。

山口 今回の『M-1』で、やりゃあ叶うっていうのも分かったし。

零士 そう! 「叶うんですよ」って言いたい。これまでずっと自分たちを洗脳してたんですよ。「決勝行ってるコンビに絶対負けてないから」みたいなことをお互いに言い合ってて。

山口 ネガティブになったこと、1回もなかったもんね。