敗者復活戦を勝ち抜き、『M-1グランプリ 2025』の決勝の舞台まで上り詰めたカナメストーン。
その舞台裏には、これまで一緒にライブを行ってきた真空ジェシカとママタルトを始めとした多くの芸人との関係性があった。そして『M-1』決勝進出後にYouTubeの生配信で感じた“意外な影響”とは……。
「ラストイヤーで勝ち逃げした」という2人は、これからどんな芸人人生を送っていくのだろうか。(全4回の4回目/最初から読む)
◆◆◆
『M-1』っぽくはないけど、楽しいネタをやった
――今回が『M-1』ラストイヤーでしたが、かける思いは今までとは違いましたか?
零士 そうですね。去年の夏ぐらいまではちょっと気持ちがこわばってたんです。でも、金属バットさんとか、ツートライブさんとか、ランジャタイさんとか、トム・ブラウンさんとか、ラストイヤーを迎えた先輩方がアドバイスをしてくれたんです。
みんながそれぞれの言葉で、「思ったことをやったほうがいい、楽しめばいい、盛り上げてこい」ということを伝えてくれて。それで、『M-1』に合わせにいかなくていいんだって心が軽くなって、やろうと思っていたネタを変えたんです。
山口 楽しいネタに変えたんだよな。
零士 そう。敗者復活戦でやったネタも、決勝でやったネタも、僕らは楽しいし好きだけど、『M-1』っぽくはないよねって勝手に決めつけてたんです。でも、 ラストイヤーだから好きなことやろうって思ってやってみたら、すごく笑ってもらえたんですよね。
なんか『M-1』って、誰も言ってないけどみんな知ってるルールみたいなのがあるんですよ。でもそれよりも「笑ってもらいたい」が前提にあると思ったので、そういう暗黙のルールみたいなのを頭から全部取っ払いましたね。結果的にそれで決勝に進めたし、説得力を持って「面白いと思ったことぶつけたらいいよ」って後輩に言えるようになりました。そうやって自分たちが面白いと思ってるネタをしないと、自分たちのお笑いじゃないなとまで思っちゃったし。
山口 運よく俺らもそれに気づけたしな。悩んでる後輩いっぱいいるよね。
零士 いっぱいいる。悩ませてくるし、成長もさせてくれるのが『M-1』なんで。

