レアアースの生産は中国にかなり依存
そんなハイテク産業に欠かせない重要な物資だが、レアアースの生産は中国にかなり依存している。
「現状では、レアアースの『採掘』・『製錬』(鉱石から複数のレアアース元素を含む混合物を取り出す工程)・『精製』(その混合物から個々の元素を高純度で分離する工程)で、中国が圧倒的なシェアを誇っています。2024年時点で『生産量』は世界の約69%、『製錬量』は約91%を占めています。日本は『中間製品』や『最終製品』、例えば電動モーターの製造などで一定のシェアを維持していますが、上流の『素材』がなければ、『製品』はつくれません」
中国に対抗する切り札になるため、非常に期待を集めている南鳥島沖のレアアース泥開発だが、石井氏は過剰な期待を持つのは禁物だという。
「南鳥島沖のレアアース泥に注目が集まるのはありがたいことなのですが、ぜひともご理解いただきたいのは、この研究開発は最速で進めてもそれなりの時間を要し、一歩ずつステップを踏んで進める必要があるということです」
石井氏はこれから商業化を行うにあたっての課題、そして今回のプログラムのレガシーとなる海中ロボットについても語った。石井正一氏の寄稿「南鳥島で商業化の課題が見えた」は、「文藝春秋」4月号(3月10日発売)及び、「文藝春秋」のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されている。
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レアアース・海洋探査
南鳥島で商業化の課題が見えた
▼石井正一

