今日3月19日、LE SSERAFIMのサクラ(宮脇咲良)が28歳の誕生日を迎えた。日本でのアイドル活動を経て、韓国で“3度目のデビュー”を果たすまでの道のり、韓国人からのリアルな反応とは? 韓国エンタメウォッチャーのK-POPゆりこ氏が読み解く。(全2回の1回目/つづきを読む)

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 もはや珍しい存在ではなくなっているK-POPグループ内の日本人メンバーは、大半が10代で韓国へ渡り、過酷な練習生生活を経て“芸能界デビュー”を掴んでいる。無名の状態で渡韓するケースがほとんどだ。

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 しかし、宮脇咲良の場合はスタート地点が全く違う。彼女はすでに日本で誰もが知るアイドルグループの中心メンバーとして活躍していた。

宮脇咲良 ©時事通信社

 日本でHKT48、AKB48での活動を経て渡韓。IZ*ONEでの韓国デビューから現在のLE SSERAFIMまでーー国境を超え、複数の著名グループで活躍してきた彼女のキャリアは、まるでクラシック界の名演奏家、プリマ・バレリーナのようであり、ポップミュージックシーンにおいてはかなりのレアケースだ。

 日本ですでに圧倒的な人気を誇っていた彼女が、なぜあえて厳しい韓国のエンタメ界に身を投じたのか。そして今、日韓のファンや芸能界から愛され、支持されているのか?

「日本のアイドル代表」として宮脇咲良が背負った重圧

 彼女の転機は2018年。1つ目はファン投票で3位に輝いた「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」だろう。開票イベント前のコンサートで先輩メンバーから「もっとちゃんと踊って。じゃないとAKBが終わるから」と厳しい指摘を受けたというエピソードも話題となった。知名度と人気がどんどん上がってゆく“手応え”と、まだまだ目指すべき高みがあるという“現実”。この一件は、宮脇咲良が新天地を本気で目指すきっかけの一つになったのではと見ている。

 そして2つ目は先述のAKBの総選挙前に発表されていた、韓国のアイドルオーディション番組「PRODUCE 48」への参加だ。