「PRODUCE 48」は韓国のエンタメ企業CJ ENMが手掛ける「PRODUCE 101」シリーズとして制作された、視聴者参加型の超大型サバイバルオーディション番組。過去にはI.O.I(シーズン1)やWanna One(シーズン2)といった人気グループを次々と輩出し、社会現象を巻き起こしてきた。
その中でも「PRODUCE 48」は、韓国のアイドル志望生48人と、日本のAKB48グループのメンバー48人が集結するという、前代未聞かつ画期的なプロジェクトであった。キャリアの差や言語や文化の壁にぶつかりながら、上位12名のデビュー枠を争う過酷なサバイバルは、当時のエンタメ界に大きな衝撃と熱狂をもたらした。
前代未聞の「日韓合同サバイバル」で試された覚悟
当時を振り返ると、2017年にBTSがビルボード・ミュージック・アワードで「トップ・ソーシャル・アーティスト賞」を初受賞、BLACKPINKがYouTubeやSNSを通じて世界的な注目を浴び始め、K-POPの海外人気がアジア圏から欧米圏にまで急拡大した時期でもあった。まさに「世界がK-POPを認め始めた」タイミングにおいて、日韓のアイドルファンの間では「韓国のアイドルは歌もダンスも完璧を目指す」一方、「日本のアイドルは成長過程を楽しむものであり、未完成ゆえの愛嬌や可能性を見る」という、ある種の偏見が少なからず存在していたことは否定できない。
そんな中で、実力とスター性のどちらも求められる「PRODUCE 48」に、AKBグループの代表者として参加するというプレッシャー。結果を残せなければ、日本のアイドル業界の顔さえも潰しかねない。しかも、すでに実績と知名度がある状態で「練習生」という挑戦者となることは、自尊心やプライドとの戦いをも意味している。「日本の有名アイドルたちのお手並み拝見」、そんな興味本位の視線も大いに浴びたことだろう。



