「実力不足」との指摘も…
当時20歳だった彼女は、10代の若き才能たちがうごめく環境下で、己のプレッシャーと闘いながらも常にランキング上位をキープ。たびたび審査員から「実力不足」と指摘されながらも、自身の足りない部分に向き合い、努力し続けたその姿は、日韓を問わず多くの視聴者の胸を打った。
「PRODUCE 48」のテーマ曲『NEKKOYA (PICK ME)』のパフォーマンス映像が最初に公開された時、センターの宮脇咲良に目が釘付けになったことを覚えている。カメラへの目線の向け方ひとつで、これまでのキャリアを物語っていた。そして最後の「エンディング妖精(※1)」として見せた笑顔に心を射抜かれてしまった“国民プロデューサー(※2)”は多かったことだろう。
※1: パフォーマンスの最後にカメラにクローズアップされ、ポーズや表情で視聴者を魅了するメンバー
※2: 「PRODUCE 48」で投票を通じて、デビューメンバーやグループ名を決定する視聴者の総称
「目立たなかったメンバーが努力して、最終的に光る」という物語は山ほどあるが、「最初から光っていた人が、見違えるほど成長する」というパターンはそう多くないだろう。原石どころかすでにダイヤモンドだった彼女は、奢ることなく自らを追い込み研磨することで、アーティストとしてのグレードを上げていったのだ。
IZ*ONEの成功に不可欠だった“圧倒的な華”
長年K-POPシーンをウォッチしてきた筆者の私見では、序盤から「圧倒的に光る存在」がいるオーディション番組は熱狂を生みやすく、その後の成功につながる。過去の「PRODUCE 101」シリーズにおけるチョン・ソミ(元I.O.I)やカン・ダニエル(元Wanna One)、「BOYZ PLANET」のソン・ハンビン(現ZEROBASEONE)などがその最たる例だ。
「PRODUCE 48」では当時まだ中学生だったチャン・ウォニョン(現IVE)が最終1位の座に輝き、新たなビッグスターの誕生を印象付けた。しかし序盤からスター性を放ち、常に話題の中心となって番組全体を牽引していたのは、宮脇咲良であった。
韓国出身の最年少ルーキー、チャン・ウォニョンと、日本出身の最年長プロアイドル、宮脇咲良という対照的かつ相互補完的な2人が率いるIZ*ONEが当時のK-POPガールズグループのデビューアルバム歴代最高初週売上を記録したのは必然だったと言える。




