IZ*ONEの成功は宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美という日本のアイドル出身者がK-POPの舞台でも通用するということ、そして韓国の大手事務所(SM、YG、JYP、HYBE)に所属していないガールズグループであってもトップに立てるという証明にもなった。

韓国ファンの心を動かしたもの

 見事IZ*ONEとしてのデビューを勝ち取った後、宮脇咲良は韓国のファンから「クラ」という愛称で呼ばれ、さらに現地での人気を獲得していく。その背景にあるのが、知らないものを理解しようとするストイックな姿勢だった。

LE SSERAFIMとしてデビューしたばかりの宮脇咲良 ©時事通信社

 日本でのトップアイドルのプライドを捨て、かつて運動音痴と揶揄された身体をベースから作り変えるため、1日10時間以上に及ぶ過酷な練習を続けたことはファンの間でも有名だ。韓国式の徹底したレッスンと求められるクオリティに、しっかり応えていったのである。

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 そして現地のファンやメディアが驚いたのは、彼女の韓国語習得への意欲と成長ぶりだったという。日常のあらゆる瞬間を学習の場に変え、テレビ番組のテロップは逐一チェック、わからない単語があればメモして周囲の人に質問をするなど、脅威的な集中力と熱意で韓国語をマスター。単に文法や単語を覚えるだけでなく、現地の若者言葉やトレンド、さらには韓国独特のバラエティセンスまでもマスターしていった。これは異国の文化や現地のファンに対する、彼女なりの敬意の示し方だったのではないだろうか。

LE SSERAFIM ©時事通信社

 その結果、宮脇咲良はバラエティでも韓国のタレントと渡り合えるほどのトークスキルを身につけた。自身の単独ウェブバラエティ番組「겁도 없꾸라(怖いもの知らずのクラ)」などでも見せた、物怖じしないユーモアと頭の回転の速さは、韓国の芸能関係者からも高く評価されている。「アイドルの枠を超えたバラエティセンスを持つタレント」として、視聴者だけではなく共演者たちからも深く愛される存在となったのだ。(つづく)

次の記事に続く メンバー脱退、世界的フェスでの「生歌批判」、日本公演で涙した理由は…宮脇咲良(28)が韓国でトップアイドルになるまで《HKT48、IZ*ONE→LE SSERAFIMに》

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