レオス・キャピタルワークス代表取締役社長の藤野英人氏は、南米での体験を振り返り、「ブラジル人やアルゼンチン人は、日本人が『NARUTO』を知らないとがっかりするんです」と語り、日本のコンテンツ力が持つ可能性について熱を込めて説明した。

 2026年の投資戦略を語る「BUNSHUN MONEY SCHOOL」で、藤野氏が注目するのは防衛関連やAI関連だけではない。日本が世界に誇るアニメやIPこそ、次の兆円単位の企業を生み出す分野だと断言する。(全2回の1回目/続きを読む

【インフレ時代の投資&資産防衛術】ゴールドよりも日本株を持つべき理由|今のAIブームは「バブル」である|注目セクター、テーマは?|トランプリスク、2年目はどう向き合う?

(初出:「文藝春秋PLUS」2026年2月14日配信)

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「日本のアニメを渇望している」

 藤野氏は2025年夏、ブラジルとアルゼンチンへ出張した際、現地の人々が日本のアニメに熱狂している様子を目の当たりにしたという。藤野氏が「『ドラゴンボール』や『NARUTO』、『呪術廻戦』まで、細かいところまで知っているんです。日本のアニメを渇望している」と語るほど、その熱気はすさまじい。

 日本人が『NARUTO』を知らないと、相手をがっかりさせてしまうほどだ。それほどまでに、日本のアニメやマンガは世界の人々の心をつかんでいる。藤野氏は、このような状況を踏まえ「コンテンツは日本がまだまだいける分野」だと強調し、IPを活用した取り組みがアニメやエンタメの世界で日本の強みを発揮できると見ている。

IPを世界に広げるために

 一方で、日本のコンテンツ企業が海外の投資会社に買収される動きも出ている。この動きを、藤野氏は「それはいいこと」と前向きに捉え、「IPそのものを日本だけで独占していたら、世界に売れない。IPを活用してくれて海外で商売をやりたい人と、どんどん混成部隊を作っていく必要がある」と語り、海外資本を受け入れることで世界市場に打って出るべきだと主張する。

藤野英人氏

 アメリカの先進的な現場では多様な国籍の人材が活躍していることを「実際にはアメリカ人よりは中国人が多かったりする」と例え、日本も同様に、海外の資本や人材を積極的に取り込み、海外に物を売るというマインドチェンジが必要だと強調した。