――なぜIBDPを取得しようと思ったのでしょうか。
佐野 そのときも、母の期待に応えたい、という思いがありましたね。あとは英語が苦手って思いながらも、自分の強みってここしかないのかな、とも思っていて。IBDPはカリキュラムも試験もすべて英語で行うので、せっかくだから極めたいなと。
――IBDPを取得すると、大学受験で何か有利になるのでしょうか?
佐野 一般入試とは違う、IBDP取得者を対象とした入試制度を受験できます。日本国内だけでも、ICU(国際基督教大学)や立命館アジア太平洋大学、早稲田大学などの国際系の学部や、東京大学や京都大学を含めた一部の国立大学でも、この入試制度を採用しています。
IBDPを取得していると、受験する科目が少なくなったり、1次試験が免除されたりするんです。そもそもIBDPを持っている人が少ないから、受験倍率も一般受験と比較すると高くはありません。その分、取得するまでにかなり時間と労力がかかるのですが。
親友から「麗奈はモデル一択でしょ」と言われ芸能界に興味を持つように
――佐野さんは無事にIBDPを取得し、独自の入試制度を活用して法政大学グローバル教養学部に進学します。なぜ、この大学を選んだのでしょうか?
佐野 一番の決め手は、授業がすべて英語で行われることでした。たとえば他の大学にも国際系の学部はありましたが、国際的なテーマを日本語で学ぶところが多かったんです。せっかくここまで英語漬けの環境でやってきたのだから、大学でもそれを続けたいな、と。
――海外の大学への進学は考えなかったのでしょうか。高校までに何カ国も留学した、とのお話もありましたが。
佐野 留学したからこそ、日本の大学に進みたいなって思ったんです。価値観や文化など、やっぱり日本が好きだなって思ったから。それに、どこの国に行っても日本のご飯が恋しくなっちゃうんですよね(笑)。
――大学時代からモデル活動を始めたそうですが、いつ頃から「モデルになりたい」と思っていたのでしょうか?
佐野 私は声が小さいし、どちらかと言うと引っ込み思案な性格だから、幼少期には芸能界なんて考えたこともありませんでした。モデルや芸能人は、私とは違うキラキラした世界の人達だって思っていましたから。
でも、高校3年生の頃、将来や進路に悩んでいたときに、親友から「麗奈はモデル一択でしょ」と言われて。「いやいや私には無理でしょ」と思いながらも、どうしたらモデルになれるのか、いつの間にか調べている私がいたんですよね。
撮影=松本輝一/文藝春秋
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