投票してもらうためにSNSで配信漬けの生活

――応募者は何人くらいいたのですか。

佐野 3000人はいたと思います。その中で勝ち上がるには、SNSでの活動と配信活動が大きなカギを握っていました。ただ、当時の私はSNSをほとんどやっていなくて。

 それに、内気な私が突然「ミスコンに挑戦します」と投稿したら、友達から「あの子どうしちゃったの?」と思われるんじゃないかと不安もあって……。誰も私を知っている人がいない配信の世界で、友達に隠れて頑張ることにしたんです。

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――配信を頑張るとは、具体的にどんなことをするのですか?

佐野 私が出たミスコンは、配信アプリでの投げ銭ポイントによって、順位が大きく決まる仕組みだったんです。しかも、アプリで長時間配信すればするほど、いろんな人に表示されやすくなって、多くの人に知ってもらえる可能性がある。

 ライバルの中には、30時間ぶっ通しで配信している人もいたんです。私も負けていられないと思って、水休憩を15分挟むだけで、24時間ずっと起きて喋り続けたこともありました。来てくれた方に直接話しかけてコミュニケーションをとることで、ファンになって投票してもらう必要があったので、本当に必死でしたね。

 ミスコンの活動期間は4月から12月までの約9カ月間で、その間はほぼ配信漬けの毎日でした。だから、大学2年生のときはほとんど学校に行けなくて。3年生と4年生それぞれフルで単位を取って、何とか卒業しました(笑)。

――その努力が実って、ファイナリストの24人に選出されたのですよね。

佐野 ただ、そこから先は、投票で順位が決まるんです。だから、ほとんどのファイナリストはSNSで応援を呼びかけていました。

 私はそもそも挑戦していることを隠していたから、すごく悩んだけど、弱気で内気な自分を変えたくて始めた挑戦なのに、このままじゃだめだと思って。思い切って、SNSで「実はミスコンに挑戦しています」と投稿したんです。

 

――友人たちの反応はどうでしたか?

佐野 「麗奈なら大丈夫」「投票するよ!」と言ってくれる友達が多くて、びっくりしました。笑われるかもしれないと思っていたから、なんだかホッとしました。

 何より、母が喜んでくれたのがすごく嬉しかったです。私はこれまでピアノやバレーボール、ダンスといろんなことに挑戦してきたのですが、どれも本気になれず中途半端で終わっていたんです。そんな私を一番間近で見てきた母だから、のめり込めるものをやっと見つけたこと自体が嬉しかったんだと思います。