容姿を評価したり「承認欲求が強そう」というコメントをされることも…
――そして、気になる結果は……。
佐野 3位の審査員特別賞をいただきました。受賞できたことはもちろんですが、ミスコンを通じて「応援しているよ」と言ってくれる人がたくさん増えて。それが何より嬉しかったですし、「応援に恥じない活動をしたい」と思うようになりました。
一方で、目を背けたくなるようなコメントも増えました。容姿を評価するものとか、「承認欲求が強そう」とか。
――大勢の前に立つ難しさも見えてきたのですね。
佐野 特に配信だと、ファンの方との距離が近くなりやすくて。もちろん近いからこそのメリットもあるのですが、中には「こんなに毎日話しているんだから、もう付き合っているのと同じだよね?」「僕の彼女だよね?」と勘違いされたり、見返りを求められることもありました。
私はその期待に応えられないし、うまくかわす方法もわからなくて。当時、ものすごく体重が増えたんです。ミスコンが終わったら自然と元に戻ったので、今振り返ると、相当なストレスを抱えていたんだな、と思います。
――それでも、ミスコンに挑戦してよかった?
佐野 そうですね。やっぱり、顔の見えない不特定多数の人の前で自分のことを話す経験は、かけがえのないものだなって。これまで留学に行ったり、先生の前でプレゼンをしたりしてきましたが、プレッシャーが桁違いでした(笑)。だからこそ、「それを乗り越えられた私は、ちょっとすごいのかも?」と思えるようになりました。
夢をあきらめて就職活動を開始
――ミスコンを終えたあとはどんな活動をしたのですか?
佐野 実は、事務所に入った当初「今の年齢や経験から芸能界を目指すなら、アイドルか配信からスタートするのがいい」と言われていたんです。
ミスコンで配信はやり切ったので、次はもう一つの選択肢だったアイドルにも挑戦してみようと思って、AKB48や、乃木坂46の公式ライバル・僕が見たかった青空などのオーディションを受けました。
でも、ことごとく落ちてしまって。ありがたいことに、地下アイドルのオーディションでは合格をいただくことができました。でも、直前になって「やっぱり違うな」と思ってしまって。自分が本当にやりたいことは何か考えたときに、雑誌の専属モデルになりたいって思ったんですよね。
――別の挑戦をしたことで、やっぱりモデルをやりたいと気づいたのですね。
佐野 そうです。ただ、自分には実績もSNSの影響力も足りないので、モデルとしてやっていくには、今まで以上に厳しい挑戦をしないといけないなと。
そこでまずは、発信力をつけようと思って、大学3年生になるタイミングで当時の所属事務所を離れ、フリーランスとして毎日SNSの更新を続けたんです。その結果、1年間でInstagramのフォロワーは10万人まで増えて、少しずつモデルのお仕事もいただけるようになりました。

