――SNSで銀行退職とモデル復帰を公表しましたよね。この投稿が、大きな反響を呼びました。

佐野 あの投稿は、もともとは学生時代からのファンの方たちに向けて書いたものだったんです。銀行に就職するために、モデル引退式まで開催したのに、何も言わずに戻るのは不誠実だなって。だから、まさかあそこまで拡散するとは思っていなかったんです。

――賛否両論、いろんなコメントが届いたと伺っています。

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佐野 「なんでわざわざ不安定な仕事を選ぶのか」「モデルは年齢的に厳しいだろう」とか。中には「頭が悪い選択だ」と言ってくる人もいました。

――そうした声とは、どのように向き合っているのでしょうか。

佐野 応援してくれる人と批判してくる人の「割合」を見るようにしています。批判の方が多いなら、自分に非があるんだと受け止める。でも応援が大多数なら、気にしすぎないようにしています。

 それでも、自分で判断がつかないときは、家族や友人に「このコメント、どう思う?」と聞いて、客観的な意見をもらうようにしています。「理不尽だよ」と言われたら流す。「こういう意見があるのもしょうがない」と言われたら改善する。そうやって、少しずつ自分なりの基準を作っているところです。

――厳しい声がある一方で、嬉しい反応もたくさん届いたのでは?

佐野 「ずっと戻ってくるの待っていました」と言ってくれた人たちがいたんです。1年近く活動を離れていたのに、昔からのファンの顔ぶれが変わっていなかった。それがすごく嬉しくて。応援してくれる方たちのためにも、この選択を間違いにしちゃいけない、と思いました。

 

「この人みたいになりたい」と思ってもらえるような存在になりたい

――今はどんな活動をされているのですか。

佐野 まず、銀行員の頃にはできなかったことを一つずつ始めています。演技レッスンに通い始めたり、アパレルブランドとのコラボ商品を制作したり。オーディションも受け始めています。

 あとは、SNSの発信を本格的に分析するようになりました。これまで応援してくださっている方々への感謝を大切にしながら、もっと多くの方、特に女性に届く発信を増やしていきたい。

――なぜ、そう思うようになったのでしょうか。

佐野 私自身が、誰かの評価に自分を合わせるのではなく、信念を持って進んでいく女性になりたいんです。

 それまでの私は、「メガバンクの銀行員」という肩書きに、安心していた時期もありました。本当にやりたいことは、他にあるって気づいているのに。でも今は、所属も肩書きもありません。全部、自分で考えて決めなくちゃいけない。正直不安でいっぱいですが、その不安を乗り越えないと、高い目標には届かないと思っています。

 そのチャレンジしていく姿を発信していくことで、同じ女性たちから「この人みたいになりたい」と思ってもらえるような存在になりたいですね。

 

撮影=松本輝一/文藝春秋

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