犯人の正体は…

 警察は川本から口腔内細胞の提出を受け、そのDNA型が怜子さんの靴下に付着していた精液のDNA型と一致したことで仰天した。

 さらに川本の身辺を調べたところ、事件当時、川本は怜子さんの自宅から約500メートル離れたアパートに1人で住んでいたことが判明。当時はコンビニの棚卸し作業員として働いていた。

 ところが、事件の4カ月後には派遣会社の契約期間を1年残して、別の都市に転居していたことも分かった。そこでは家電量販店作業員として働き、やがて電気設備業を自営するようになったという。

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 ちょうどその頃、警察は殺人罪の時効撤廃を受け、コールドケースを専門に担当する特命班を捜査一課に設置。その特命班が管轄署の捜査に加わり、あらためて怜子さんの携帯電話の通信記録を詳細に調べたところ、川本の携帯電話の発信電波と同じ場所から出ていたことが分かった。再捜査開始からわずか1カ月後の出来事だった。