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ケンタの場合、発達障害の診断があったため、医療や教育、就労先で相談支援体制が整えられました。しかし、発達障害の併存がない場合、就労においては一般枠での競争となり、職場で困難さを呈したら、雇用継続は難しくなり、再度就労できても同じような困難さに直面するでしょう。
実際、私自身も、「境界知能」という視点で多くのケースを見直してはじめてこの事実に気づいたのです。
境界知能よりIQが低い状態とは⋯
ケンタのかかえるような困難さは、自己責任や単に家庭環境の問題とされ続けてきました。もしかすると、周囲にこのような人が存在するという方もいるのではないでしょうか。
具体的な事例から境界知能の実態を少し知っていただけたところで、次に知的障害についても話していかなければなりません。
境界知能よりIQが低いとは、どのような状態なのか?
その定義を概説しながら、境界知能との類似性や連続性についてふれてみます。