東京駅から新幹線「こだま」に乗って40分とちょっと。神奈川県から静岡県に入ってすぐに、熱海駅に着く。熱海駅には、おびただしいほどの人がいた。

東海道新幹線「のぞみ」の“ナゾに賑わう通過駅”「熱海」には何がある? 撮影=鼠入昌史

改札口の前には黒山の人だかりが…

 さすがに新幹線のホームは、「こだま」が30分に1本ということもあってか、それほど人が溜まっているわけではない。

 が、新幹線の改札を抜けて在来線ホーム下の通路を進んでゆくと、駅の外に出る改札口の前には黒山の人だかり。

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 ダイヤ乱れでもあるのだろうかと不安になったが、なんのことはない。ただ人が多すぎて滞留しているだけだった。改札を出る人と入る人が交錯し、それほど広くない改札口周辺は大わらわだ。

 

 熱海駅には、新幹線の他にも在来の東海道線、そして伊豆半島に向かう伊東線が乗り入れる。いわば、観光の一大ターミナルなのだ。が、それにしたっていくらなんでも、人が多すぎやしませんか……。

ぎゅうぎゅう詰めの足湯と駅ビル

 改札の外に出ても、人の多さは変わらない。熱海駅の駅前広場は、駅舎を背にして右手にタクシーなどのロータリー、左手の高台にはバス乗り場。改札を抜けたすぐ目の前には「家康の湯」と名付けられた足湯がある。

 この足湯もまあ、人だらけというか、ネズミ一匹入り込むスキマがないくらいに、ぎゅっと詰まって肩を並べ、たくさんの人が足湯に浸かっている。プールや温泉では“芋を洗うよう”などと表現するけれど、足湯の場合はなんと言えばいいのでしょうか。

 熱海駅にはラスカ熱海という駅ビルもあって、中にはカフェやレストランのほか、土産物店が入っている。だから、駅前の人混みを逃れてビルの中に避難しようとしても、こちらとてまっすぐ歩けないほどの人また人。

 

 土産物店が何軒も入っているのだから当たり前なのだが、まあとにかく、熱海駅前は改札の中も駅ビルも、駅前の足湯もとにもかくにもたくさんの人で溢れかえっているのだ。