レバノン情勢がイランと同等に報じられる

 日本ではあまり報道されていないが、フランスではイスラエルによるレバノン攻撃がイランと同等の比重で伝えられている。フランスはかつてレバノンの宗主国的な立場にあり、レバノン政府もフランスを頼ることが多い。広岡氏は「これはまさにイスラエルによる二面戦争であると明確に認識されている」と解説した。

 

 レバノン情勢はフランスの経済界にも波及し得る。かつて「中東のスイス」と呼ばれ金融の中心地だったレバノンからは多くの人々がフランスに渡り、経済界にも影響力を持っている。「カルロス・ゴーン氏もレバノン出身です」と広岡氏は例を挙げた。

「第二のガザ」と化すのではないか

 ベイルート南部から国境地帯にかけての空襲は激しさを増し、すでに600人以上の死者が出ている。広岡氏はイスラエルの極右閣僚が「第二のガザにする」と公言していることにも言及し、レバノンに駐留する国連軍への攻撃も起きている現状を伝えた。シリアのように不安定化すれば、欧州全体への影響は避けられないと広岡氏は警鐘を鳴らした。

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