2018年3月、滋賀県守山市の河川敷で、頭部や手足のない女性の遺体が発見された。遺体は近くに住む58歳の母親で、同居する娘・あかりが死体遺棄などの容疑で逮捕され、その後殺人罪でも起訴された。9年間浪人し医学部を目指していた娘と母の異常なほど密接な関係の裏に何があったのか。
2022年の刊行から累計22万部を突破した話題作、獄中の娘との書簡をもとに描いたノンフィクション『母という呪縛 娘という牢獄』(著=齊藤彩、講談社文庫)より一部を抜粋して紹介する。(全4回の4回目/1回目から読む)
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ツイッター投稿の理由は…
──お母さんが亡くなった後の行動について聞きますね。お母さんが亡くなった後、あなたはツイッターに投稿していますね。
「はい」
──どんな内容の投稿でしたか。
「『モンスターを倒した。これで安心だ』みたいな、そういう内容です」
──このモンスターって何のこと。
「母です」
──このツイッターって外部の人でも閲覧できる設定になってましたね。
「はい」
──こんな投稿したら、あなたがお母さんを殺したって世界中に宣言してるようなもんやのに、なんでツイッターにこんな投稿したんですか。
「高揚感からです」
──やったあという感じやったの。
「はい」
──やっぱ何か表現したかったわけ。
「そうですね、はい」
──ツイッターの投稿した後、あなた何しましたか。
「ずっと見たかったドラマを見ました」
──上川隆也さんの出てるドラマか。
「はい。ずっと見たかったので、それを実行しました」
──お母さんのご遺体には何かかぶせたの。
「頭にはタオルをかぶせて、その上から毛布とか布団とかをかぶせました」
──その日はドラマ見た後、寝たの。
「寝ました」
──お母さんのご遺体を解体しようって決めたのはいつですか。
「殺害方法を検討しているときです」
──もうはじめからお母さんの遺体をバラバラにしようと思ったわけ。
「はい」
──なんで、お母さんの遺体を解体せなあかんと思ったの。
「細かくしないと処理ができないからです」
──それはあなたがお母さんを殺した証拠を消すためということ。
「はい」
