「パリパリ」とガラスの割れるような音が⋯
3階で電気設備工事に就いていた男性作業員5人のうちの1人が東側の布団売り場から「パリパリ」とガラスの割れるような音が聞こえてくるのを耳にした。思わずその方向に目をやると幅約40センチ、高さ約70センチの赤黒い炎が上がり、黒煙が天井まで達している。慌てた作業員はすぐに3階西側にいた工事監督に報告。同僚4人と付近の消火器などを探しながら火災報知機を押した。
これを受け、22時34分、1階の保安室にいた2人が3階に急行すると、すでにフロア全体に黒煙が広がり、火災はフラッシュオーバー(火災により温度が急上昇し可燃物が発火、数秒~数十秒のごく短い時間でスペース全体に拡大する現象)を起こす寸前。保安員や作業員らは火元の確認や防火シャッターの閉鎖はおろか、消火活動も一切できないまま地下1階に退散し、その後屋外へ脱出する。
22時39分、火災は急速に拡大し、防火シャッターが閉鎖されていなかった4階エスカレーター開口部から2階と4階フロアに延焼が始まった。そして、出火場所の3階に陳列されていた大量の衣料品や寝具、雑貨が燃焼することによって、激しい濃煙、熱気が発生。濃煙は排気口に入り込み煙突効果によってダクト内を上昇し7階の排気口から噴出する。ダクトには5階、6階、7階の各階床貫通部分に防火ダンパーが設けられていたにもかかわらず作動していなかった。
保安係長が119番通報したのが22時40分。3分後に消防隊の第一陣が到着し、さらにその3分後には大阪市消防局の全ての消防車、はしご車が現場で必死の消火・救助活動を開始する。が、このとき7階のプレイタウンはすでに絶望的な状況に陥っていた。