現時点でのチームの完成度は

――現時点でのチームの完成度はどのくらいでしょうか。

 70%以上は完成しているでしょう。カタールW杯からしばらく森保さんは、守備の構築が出来ないと言われていたけど、その守備を立て直し、ハイプレス&ショートカウンターという日本の武器を完成させ、浸透させた。

 選手個々で言えば、欧州で経験を積んで、どんな相手にも動じなくなった。イングランド戦ではボールを保持されて回されていたけど、どっちが格上なんだろうって思うくらい落ち着いていました。いやぁー日本は強くなったなぁと思いましたね(笑)。

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イングランド戦でゴールを決めた三笘薫 ©時事通信社

――残り30%は、どういうところが課題ですか。

 試合のなかでいかに悪い流れを止められるか、ですね。イングランド戦は、攻められっぱなしの時間が多かった。我慢はできるけど、その時間が長く続けば集中力の問題もあり、いずれ綻びが出てしまう。

 また、奪った後のボールロストが多かった。どれだけしっかりとボールを保持し、自分たちの時間を作れるか。このふたつをクリアできれば、相手はお手上げになります。

 攻撃でいえば、引いた相手を崩す際の遅攻のアイデア、セットプレーもまだまだです。W杯におけるセットプレーでの得点率は55%に及びます。セットプレーをどのようにデザインして、点を取るのか。攻撃は相手に研究されるので、セットプレーの精度を高めていかないと決勝トーナメントでは勝ち抜けないでしょう。

――この2試合でW杯のメンバー選考前の試合は終了しました。W杯メンバー26名の顔がだいぶ見えてきましたね。

 ブラジル戦からイングランド戦までの招集されたメンバーやスタメンを見ると、だいたい予想が付きます。GKは、鈴木彩艶、早川(友基)、大迫(敬介)の3人で、第1GKは彩艶で決まりでしょう。DF陣は、渡辺(剛)、鈴木淳之介、伊藤(洋輝)、谷口(彰悟)、板倉(滉)、菅原(由勢)は、ほぼ決まり。

 あと、瀬古(歩夢)、冨安(健洋)と安藤(智哉)の3人から2人が選ばれると思いますが、難しいのが冨安ですね。怪我がちでチームでも90分を通して試合に出ていないですし、代表からも長く離れています。戻って来たとしてもコンディションや連係面での不安があるので、ここは森保さん、かなり悩むのではないかなと思います。