ヤマハ:RD50SP/YSR50

ヤマハ:RD50SP 発売年:1978年 当時の新車価格:14万3,000円 スペック:6.3PS / 9,500rpm
ヤマハ:YSR50 発売年:1986年 当時の新車価格:18万9,000円 スペック:7.0PS / 8,800rpm ミニレプリカブームの火付け役として根強い人気を誇り、40万円を超える個体も多い。

「ヤマハの美学が詰まった、空冷の名作とミニレプリカの象徴」

 RD50SPは、空冷エンジン時代の最後を飾った名車であり、そのスタイルは今もファンを惹きつける。一方、YSR50は、大排気量のレーサーレプリカをそのまま縮小したような姿で登場。「見た目はおもちゃのようですが、走らせれば本格的。レプリカブームを原チャリの世界に持ち込み、後のミニバイクブームを牽引した功労者です」(呉尾氏)

カワサキ:AR50

カワサキ:AR50 発売年:1981年 当時の新車価格:15万3,000円  スペック:7.2PS / 9,000rpm カワサキ唯一の50ccスポーツとしてマニア垂涎の的。30万円以上の値が定着。

「カワサキ唯一の50ccスポーツ。徹底的なライバル研究から生まれた一台 」

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 中・大型バイクを中心にラインナップするカワサキが、満を持して投入した一台。

 ライバル機種の多くが2本リアサスペンションを採用していたのに対し、AR50は、現在大型モデルも含めて採用されているユニトラックサスペンション(1本リアサスペンション)を装備していた。ライムグリーンのカラーリングとあわせて、他メーカーとは一線を画す「カワサキ・ブランド」に憧れる少年たちの唯一の選択肢となった。

超個性派・レジャー・迷車系

 既存の枠組みに捉われない自由な発想と、メーカーの遊び心が結晶となったユニークなグループ。

ホンダ:ビート

ホンダ:ビート 発売年:1983年 当時の新車価格:15万9,000円 スペック:7.2PS / 7,000rpm 特殊な機構ゆえに動態保存が難しく、実働車は20万円を超えることもある。

「世界初の2輪用ターボのような快感。点火タイミングを変える魔法のペダル」

 1983年に発売されたこのスクーターは、控えめに言って「狂っていた」。呉尾氏は「最大の特徴は『V-TACS』と呼ばれる可変排気タイミング機構。ステップボードにあるペダルを踏み込むと、エンジンの特性が豹変し、一気に加速するんです。ペダルを踏んで加速するなんてまるでSFアニメ。こんな“頭おかしい”発想のバイクは後にも先にもこれだけでしょう」と絶賛する。

スズキ:ストリートマジック

スズキ:ストリートマジック 発売年:1997年 当時の新車価格:17万9,000円 スペック:7.2PS / 6,750rpm 独創的な車体構成が再評価され、125cc版に迫る高値がつく場合もある。

「スクーターなのにニーグリップができる。変態的合理性の結晶」

 見た目はスポーツバイク、しかし中身はオートマチックのスクーター。呉尾氏は「スクーターの利便性を持ちながら、本格的なコーナリングが楽しめた。スズキらしい『変態的』な合理性が詰まっていました。当時は理解されにくかったが、今見ると非常に理にかなったストリート・ファイターです」と評価する。TOKIOの長瀬智也を起用した「オレマジ! ストマジ!」のCMコピーも話題となった。

ホンダ:ジョーカー

ホンダ:ジョーカー 発売年:1996年 当時の新車価格:25万8,000円 スペック:8.2PS / 6,500rpm 唯一無二のアメリカンスタイルで、根強いファンが20万~30万円台で支えている。

「スクーター界のアメリカン。規格外の巨大さと存在感」

 1996年に登場したジョーカーは、原付の枠を超えた存在だった。巨大なハンドル、深く被ったフェンダーはまさにハーレーのようなスタイルだ。

「50ccなのに車体は125ccと同じで、スクーター史上最大級のデカさ。これで2ストエンジンを積んでいるから、走りも意外とパワフル。道行く人が思わず二度見するような圧倒的な個性がありました」(呉尾氏)