スカウト、風俗店、美容クリニックの中で、女性がたらいまわしされ、カネが生み出される仕組み

 客が契約した施術の費用のおよそ20~30%が、紹介者であるスカウト側に支払われるのが通例で、しかもここには摘発のリスクはほとんどない。

 ライバル店が多く、競争が激しいクリニック側と、女性を紹介することによってほとんどリスクなく報酬がもらえるスカウトグループ側の利害が一致し、ナチュラルに限らず美容クリニックの分野にスカウトが進出しているケースは、ここ1~2年で急増しているという。

「自分が風俗店などに紹介した女性もそうですけど、スカウトが仕事を紹介する女性のほとんどは美容クリニックに関心があるんじゃないですかね。自分はだいたい100人近くの女の子とスカウト業務に関係して接点を持っていますけど、20人近くの子には美容クリニックも紹介しました。もちろん、クリニック側からの報酬も受け取っています。女の子のほうも、『いいクリニックないかな』という感じで、聞いてくるんですよね。クリニックは風俗みたいに長い期間スカウトバックが入ってくるのとは違いますけど、一回あたりの金額がはそれなりになるのでいいですよ」(佐伯)

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 前章で報告した整形にハマっているミレイの場合も、担当のスカウトがクリニックを紹介していた。

 スカウト、風俗店、美容クリニックという三者の中で、女性がいわばたらいまわしのようにされ、そこに紹介料(スカウトバック)というカネが生み出される仕組みができあがっているのである。

若い女性の間で急速に広まっている「マンジャロ」問題

 ただ、単にクリニックへの紹介だけならまだしも、重大で深刻な問題も起きている。それは、いま「痩せる薬」として、主に若い女性の間に急速に広まっている「マンジャロ」の処方である。

 マンジャロは、本来は糖尿病の治療薬であり、腹部に自分で注射して使用する。

 糖尿病の治療として使用するには保険適用が認められていて、打つことによって満腹感や胃の膨張感を感じやすくなり、結果として食事の量を自然に減らすことができる。