洞窟探検家の田中佳代さんに「お嫁さんにしてください」と言われ…

――探検への思いを伺ってきましたが、プライベートでは1年前に洞窟探検家である田中佳代さんとご結婚されました。常に死と隣り合わせの環境で、ご結婚にはどのような思いがあったのでしょうか。

田中 僕はそれなりに危ないことをしているので、一生結婚する気はなかったんです。でも、彼女と一緒にいて、結婚したいと思いました。

 彼女と出会ったのは、2022年の夏でした。洞窟探検家の吉田勝次さんの弟子である彼女が、キャニオニングを習うために、高知の僕の自宅(現在、2人が営む民宿)まで来てくれたんです。

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洞窟探検家の田中佳代さんと結婚

 実は彼女、初めて会ったその日のうちに「お嫁さんにしてください」っていきなり言ってきたんですよ(笑)。

 後日、彼女にその時のことを聞いてみたら、「ただお付き合いしているだけの他人だったら、あなたが大怪我したり死んじゃったりした時に私は関われない。入籍してきちっと身内として、家族として接していきたいし、何かあった時の覚悟はしているよ」と。器の大きな人ですよね。

セティ・ゴルジュへ行く直前にプロポーズ

――セティ・ゴルジュへの出発前にプロポーズされたそうですね。

田中 はい。セティ・ゴルジュに行く前、今回はすごくリスキーな探検だと思ったから、「このまま死んじゃうかもしれないな」と思ったんです。この宙ぶらりんのままお別れになるのはダメだと思って。ちゃんと今言っておかないと、二度と言えないかもしれないと思ったので、プロポーズしました。

鍾乳洞で撮影したウェディングフォト。ティ・ゴルジュ出発前にプロポーズして、2025年に入籍したという

 これまでも遠征に出かける前には、大家さんに後の片付けをお願いしたり、探検の道具を若い子に「俺が死んだらこれ全部あげるから」と手配したり、身辺整理は必ずしてから行きます。やりたいことや言うべきことは後回しにしない。今やれることはやっておく、というのは常に心がけていますね。

 でも妻にプロポーズした時は、さすがに「これ、死亡フラグじゃない?」と思われそうで、不安でしたけど(笑)。