――治療に関しては、保険は適用されるのですか。

もりひ この病気に対する直接の治療法がないので、他のがんに効くような標準治療を試してやっている状態なんです。なので、それに対する保険は利きますね。民間の保険も同じような感じで対応していただいています。

 今やっているのはキイトルーダといって、免疫治療なんですけど、それには一般的な高額療養費制度などが適用されています。

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「これ、さすがにおかしいぞ」急に顔が痛くなって…病気発覚の経緯

――病気が発覚したのは小学2年生。それまでは特に変わったことはなかったのでしょうか。

もりひ 元気にやってましたね。普通に小学2年生でした。でもある日、急に顔が痛くなったんですよね。

病気が発症したころのもりひさん(もりひさんのYouTubeチャンネルより引用)

――どのような痛みだったのですか。

もりひ とりあえず歯が痛かったんですよ。噛みしめたり、触れるだけで痛くて。ほんとに寝られなかったですね。一度うずくと、もう一日中泣いてました。

 これはちょっとおかしいなということで病院に連れていってもらいました。親知らずを抜いたときの痛みがずーっと続いてた感じでしたね。

――最初は歯科医へ。

もりひ 行ったんですけど、歯医者さんも「ちょっとわからない」みたいな感じで。最初は、エナメル上皮腫っていう良性の腫瘍だと診断されたんです。

 それがだんだん「これ、さすがにおかしいぞ」ってなって、市民病院とか大学病院とかで診てもらって、結局最後に診断されたのが明細胞性歯原性悪性腫瘍でした。

 

「なんでこんな痛いことばっかされてるんや」病名がわからず混乱した時期も

――明細胞性歯原性悪性腫瘍だと判明したのはいつでした?

もりひ 小学校6年生のときですかね。大きい手術をしたんですよ。右の上顎を全部摘出する手術をして。そのとき病院の先生は「がんですよ」とは、僕に言わなかったんですけど、カルテには悪性腫瘍って書いてたっぽくて、それでこちらも察したみたいな。

――小学生で大きな病気と向き合うのは、尋常ではない恐怖だったのではないかと。大人ですらどうにかなりますから。

もりひ 恐ろしいですよ、ほんとに。だって歯医者ですらイヤじゃないですか。トラウマではありますよね。これはあんまり言わないんですけど、手術台とか病院内を移動するストレッチャーってあるじゃないですか。今でもあれを見たら過呼吸になるんですよ。

 だから、トラウマとかってあるものなのかなって。最近も目に入ったら動悸がすごくなって。ベッドの軋む音もダメですね。