小学2年生で極めて稀ながんである「明細胞性歯原性悪性腫瘍(めいさいぼうせいしげんせいあくせいしゅよう)」を発症し、15年にわたって闘病を続けているもりひさん(22)。

 症状の進行によって顔面に穴が空いてしまったという彼に、発症時の異変、明細胞性歯原性悪性腫瘍が引き起こす壮絶な痛み、小学6年生で受けた右上顎の全摘出手術などについて、話を聞いた。(全5回の1回目/2回目に続く)

もりひさん ©杉山秀樹/文藝春秋

◆◆◆

ADVERTISEMENT

鍼灸師を経て、今はSNS発信と音楽活動に注力する毎日

――今、おいくつですか。

もりひ 今年、22歳になりました。

――今日はもりひさんの家にお邪魔していますが、家族って。

もりひ 家族は、母と父、4つ違いの弟がいます。弟はこないだまで高校生で、4月から大学生ですね。

――生まれも育ちも大阪で。

もりひ 生まれてからずっとここで。一度も出たことはないですね。すぐそこの小学校に通っていました。

――YouTubeをやっていますが、本職があるのですか?

もりひ はい。以前は鍼灸師として働いていたのですが、去年の11月頃からちょっとお休みをいただいていて、今はSNSでの活動1本でやらしてもらっているところですね。

――鍼灸師を目指されたのはいつ頃から。

もりひ 18歳から弟子入りしていたんですよ。見習いとして整骨院で働き始めて。当時はまだ資格がなかったので鍼は打てない状態でしたが、雑用とかをこなしながら学んでいました。去年、国家試験を受けて合格して鍼灸師に。

 鍼灸師として活動できたのは、1年に満たないぐらいですけど。ちょっと病気のこともあり、「休職させていただいていいですか」っていう形で。