——胸が気になって色んなことに支障が出ていたんですね。

ねぎとろまる 本当にコンプレックスでしかなくて、胸なんかなくなっちゃえばいいのにって思ってました。小6の頃にはキッズ携帯で胸について調べるようになって、「乳房肥大症」というものがあることを知りました。海外の方には結構多いみたいで、胸を切除する手術があることも知ってお母さんに「手術したい」って相談しました。

——お母さんはなんと?

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ねぎとろまる 「かわいそうやね」とは言いつつも、お母さんもHカップあったので「将来いいことあるから置いとき」とあまり真剣には受け止めてもらえませんでした。

 

 小6で将来と言われてもピンとこないじゃないですか。だから全然納得してなかったんですけど、お金も何百万円もかかるし手術する勇気もないから諦めるしかなかったですね。

——それでも日々大きくなっていくわけですよね。

ねぎとろまる どんどん大きくなって中2の頃にはHカップありました。そうなると大人用のブラでも選べるものが少なくて、おばあちゃんが適当に買ってきてくれた地味でかわいくないデザインのものを使ってました。

——年齢が上がると周りの目も気になってきそうです。

ねぎとろまる 胸が大きくなり始めてからどんどん内気になっちゃって、小学校の最後の方は不登校気味になってました。自分の胸のことを知ってる人ばかりの地元の中学に行くのが嫌で、「知ってる人が誰もいない場所に行けば変われるかも!」と思って、越境入学で少し離れた中学校に進むことにしました。心機一転、頑張ろうって。

「男子が後ろから近づいてきて『デブ』『奇形』って耳元で囁かれたり…」

——それで状況は改善した?

ねぎとろまる 結局ダメでしたね。当時150cmで60キロとぽっちゃりしてたうえに胸が大きいのもすぐバレて、「すごい大きいのがいる」と注目を集めてしまって……。

 1人で登校してるときに、顔も名前も知らない上の学年の男子が後ろから近づいてきて「デブ」「ブス」「奇形」って耳元で囁かれたりもしました。知らない人にそんなこと言われると思ってなくて、フリーズしちゃって何もできなかったです。

 

——怖いですよね。

ねぎとろまる 他にも「〇〇(名前)? 胸でかいだけやん」みたいに噂しているのが聞こえたり、軽く走っただけで大声で「おっぱいでか!」って言われたり。ちょっと急いでるだけでそんなふうに言われて、いたたまれない気持ちになりました。

——性的な視線を向けられることも?

ねぎとろまる 意外と直接は少なかったですね。内心では「エロい」って思ってた子もいたかもしれないけど、ぶつけられるのは「でかっ!」みたいな、珍しい生き物を見る目や言葉でした。それどころか、他校生が石を投げてきたこともあって。