——石ですか?

ねぎとろまる 通学路で別の学校の子とすれ違う時に、男子の集団の横を通っただけで落ちていた石を急に投げられました。何もしてないのになんで? って思いましたけど、1人だから言い返せなくてただ黙って逃げるしかなかったです。

——男子と女子で反応は違いましたか?

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ねぎとろまる 女子の中にはもちろん心配してくれる友達もいたんですけど、中には「○○ちゃんって、なんか大きいよね」とわざわざ男子に言いに行く子もいました。直接「胸が」とは言わないけど「大きいやろ」ってニヤニヤして、私を男子と盛り上がるためのおもちゃにしていて嫌でしたね。

 

——女子も必ずしも味方ではなかった。

ねぎとろまる わかってもらえなかった、という感じですね。「男子にこんなこと言われたんだよね」って相談したのに、「気のせいちゃう?」と一言で流されたり。勇気を出して打ち明けたのに、信じてもらえなくてすごくショックでした。

 担任も男の先生だったから胸の相談なんてできないし、友達にも理解されない。親もまともに聞いてくれないから1人で抱えるしかなくてどんどん孤独になっていきました。

ガムテープとさらしで呼吸が苦しくなるほど胸をぐるぐる巻きに

——中学では胸を押さえるためにさらしをまいていたとか。

ねぎとろまる 中学1年の頃から、近所に住んでいたおばあちゃんが毎朝来て、10分くらいかけてぐるぐる巻いてもらってました。さらしだけだと緩んできちゃうので、上からガムテープも巻いて押さえつけて。

 ただ痛くないんですけど胸元を押さえつけているので呼吸が浅くなって、学校で苦しくなることはよくありました。それで気分が悪くなって早退したり。

——さらしを巻くと見た目は変わるのですか?

 

ねぎとろまる 今思えばそこまで変わってなくて気休めだったと思います。でも「巻かなきゃダメだ」っていう恐怖心が強くて、巻かないと人の視線が気になっちゃって学校に行けなくなってました。

 制服もぴっちりしたデザインでボタンも弾けそうだし、さらしはお守りみたいなものでした。

——ほかにも胸を隠すためにしたことはありますか?

ねぎとろまる 注目を集めてしまうのが嫌で嫌でたまらなくて、痩せれば胸も小さくなって体型のことも言われなくなるんじゃないかと思って、2週間水だけという極端なダイエットをしたこともあります。体重は12kg減ったんですけど胸はほとんど変わらなくて諦めました。健康にも絶対悪かったんですけど、当時はそれくらいしか思いつかなかったんですよね。