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語気を荒くして私を叱責した宮内庁幹部
別の記者が「行かれない(参内しない)理由」について食い下がったが、皇太子は「これは本当に家族の内の事柄ですので、こういった場所での発言は差し控えたいというふうに私は思っております」と言うだけだった。
当然だろう。皇太子は、自分たち一家の参内の有無や頻度、愛子内親王が祖父母に会うとか会わないとかいうことは、家族内のことであって「公」のことではない、家族の中で解決すればよいことだと認識しているのだ。記者会見というのはまさしく「公」の場であり、そうした場所での言及はふさわしくない、とはっきり言っている。
そこには、「家族」や「家庭」というものと、天皇や皇太子が求められる「公」の意識とを区別する意識が見て取れる。また、あらためてよく読んでみると、「家族というプライベートな事柄」について、宮内庁長官自身の記者会見という「公の場」で言及した羽毛田氏への批判にもなっている。
それからほどなくして、私は明仁天皇夫妻の最側近とされる宮内庁幹部の自宅を訪ねた。長官発言の真意と皇太子発言の感想を聞くためだった。
夜の玄関先で誕生日会見での皇太子とのやり取りについて話していると、その幹部は語気を荒くして私を叱責した。