Jリーグのサッカー選手から料理研究家へ――。“ユニフォームを脱ぎ、エプロンを着た男”として注目を集めているのは、小泉勇人さん(@zumi_meshi)だ。

 9年間にわたる選手生活の中で、公式戦出場はわずか14試合。思うような結果を残せず、葛藤を抱えた日々も少なくなかったという。そんな小泉さんは現在、料理研究家としてセカンドキャリアを築く一方、ABEMAの恋愛リアリティー番組『恋愛病院』への出演をきっかけに、その知名度をさらに高めている。

 “挫折を経験した元Jリーガー”は、なぜ料理の道へ進み、再び人前に立つことを選んだのか。SNSで常に話題を呼び続ける小泉さん本人に、“バズる戦略”や『恋愛病院』出演の裏側について聞いた。(全3回の3回目/最初から読む

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小泉勇人さん ©三宅史郎/文藝春秋

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――小泉さんの投稿では、身長が高いことで換気扇に頭をぶつけそうになったり、彼女がいないことを自虐したオチなどがあり、親近感が湧きますね。投稿のネタはご自身で考えていらっしゃるのでしょうか。

小泉勇人さん(以下、小泉) 基本的には、僕が考えています。バズるって、人の感情をどう動かすかだと思うんです。もちろん、自分が発信したいことも大事なんですけど、それだけじゃなくて、人が求めているものとのバランスも考えないといけない。

 今は、戦略的に“彼女がいないこと”を自虐した投稿もしています。「30歳でこんな投稿していて、さすがにイタいな」って、自分でもわかっているんです。でも、プロデューサー目線で自分をメタ認知した時に、「今はこうするべきだな」と理解した上でやっています。ずっと真面目な投稿ばかりしていても、なかなか見てもらえないですから。

――最近の投稿では、料理研究家のリュウジさんも巻き込み、Xで大きな話題となっていましたね。

小泉 はい。「作るのは任せて。洗い物は任せていい?」って、料理の画像と一緒に投稿したんです。そしたら、「お前が全部やれよ!」「自分で洗わないならワンプレートにまとめろ」って、めちゃくちゃ怒られました(笑)。

話題になった小泉さんのポスト(Xアカウントより)

 ただ、一つの投稿の文章や写真だけを切り取って悪口を言ってくる人は、もう“流れ弾”みたいなものだと思っています。だから、アンチコメントも基本的に全部“いいね”しています。

――美容室に行かれた時の投稿も賛否両論あったとか。

小泉 そうですね。美容室で椅子に座ったまま自撮りした写真に対して、「この座り方が嫌だ」「足を投げ出すな」って、たくさんご意見をいただきました。でも、この身長なので、普通に座っていると単純に足がつらいだけなんですけどね(笑)。

美容院で撮影した小泉さんの写真(Xアカウントより)

 もちろん、TPOはちゃんとわきまえています。たとえばこれを国会議員が議会とかでダラッとやっていたらダメですけど、自分の好きなタイミングで美容室で写真を撮っただけなので。「誰にも迷惑かけてないよね?」って思っています。