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本質的な決定を下す力
深井 明治維新であれだけのことを成し遂げたのだから、ポテンシャルは持っているはずですよね、僕たちは。日本語って言葉一つ一つの定義が曖昧で、論理的に話すことが難しい言語だと思います。日本人って、言語知よりも身体感覚の共有を大切にしている民族なんですよね。言葉が曖昧で多義的な一方で、身体感覚については非常に同質性が高い。その高い同質性の中でハイコンテキスト文化ができあがり、欧米であれば議論が対立して歩み寄れないようなことでも、先に進めてしまうことができるんだと僕は思っています。
対立を超えて本質的な決定を下す力を日本人は持っている。それを製造業やサービス業、料理やスポーツみたいなことではうまく活かせているのに、他の産業では活かせていないのは、やはり経営の問題です。経営者が認識を変えるべきだと僕は思う。
山口 たしかに情報産業は弱いですよね。コンピュータとか人工知能とか。
深井 弱いですね。マネジメントの方法にしても、欧米のマネをする必要はないというか、まったく違うからマネできないと思うんです。
山口 欧米からいろいろ入れようとして七転八倒して、結局入れられなかったという。
深井 もちろん、そのフェーズが必要な時期もあったと思いますけど、もう終わらせるべきだと思っていて。またここから次の20年間同じことをやろうとしたら、もう1回「失われた30年」が来てしまうかもしれません。