警察と毎月ゴルフに行く理由
「一度、贈賄で捕まりそうになりましたけどね。警察とはうまくやるように、ゴルフは毎月一緒に回ってました。警察のほうから俺のポケベルに連絡が入るんです。“ポケベル鳴らした?”って尋ねると、『あ、そろそろ月末ですね。一杯やりたいですね』って。カネせびる合図なんですよ。マルボウ(暴力団対策セクション)にもコネクションがあったから。そこから情報が入るんですよ。
『いま、韓国クラブなんだけど、ちょっと顔出してくれない? 紹介したいから』っていうんで出向くと、『ちょっと小遣いもらえる?』っていうからその場で3万渡したりね。家にも電話かかってきて、『急ぎだけど20万貸してくれないか』って。メリットありますよ。少々のことではパクられなかったな。ガサ入れの前には必ず連絡入りますから。『いまから行きますから』って」
交番の警官にも交通取り締まりの警官にも、現金をつかませる。
「最初ビール券渡すんです。現金渡そうとすると警戒されるから。関越道でスピード違反で捕まったとき、ビール券渡して見逃してもらいました。警察ではビール券が金代わりに流通してたんです。本に挟んで渡すとか、ビール券挟んだ週刊誌を置いておくとか」
私も取材中にマントル(マンショントルコ)の待合室で制帽を脱いだ若い警官2名がかしこまって座っているのを目撃したことがあった。2人はそれぞれ店側から封筒を手渡され、礼を述べると去っていった。
店主に尋ねると、意味ありげな微笑を浮かべるだけだ。封筒の中身は感謝状や伝達事項などではなく、ましてやラブレターではないだろう。
日本一のぼったくりグループに
影野臣直のKグループは毎夜ぼったくりを繰り広げ、遂に歌舞伎町一、ということは日本一のぼったくりグループになった。
歌舞伎町で暇そうにしている若い女たちがいる。
男から声をかけられるのを待っているかのようなそぶりである。
ここは歌舞伎町だ、声をかけてみるのもいいだろう。
声をかけると、乗ってくる。
飲みに行こうと誘うと、断らない。
「わたしの知ってる店、行かない? そこなら安心して飲めるし」
彼女が勧める店に入り、このあと、あわよくばと夢想しながらグラスを飲み干す。
ほろ酔い、会計になると、20万円の料金が殴り書きされている。
店と女が組んだぼったくりの一種だ。