ヤクザとの揉め事

「ガールキャッチというんですよ。うちは3店舗ありましたから。連れてきた女と店が折半ですから」

 現場で取り締まり側にカネをばらまき、ぼったくり店だと目をつけられると、すぐに引っ越し新たな店名で営業する。11回、店を引っ越したこともあった。

 ヤクザとの揉め事もしょっちゅうあった。

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 店の前に屋台を出された。

 立ち退き代目当てだった。

 ヤクザの事務所に、「屋台、引っ込めろ!」と怒鳴り込んだ。

 背後からパイプ椅子が降りかかり、30発以上殴打された。

「殺すなら殺せ!」

 血まみれの影野が叫んだ。

「いい度胸だな」

 さらにパイプ椅子が乱打される。

 意識が朦朧としてくる。

 ぼったくりの帝王と一悶着起こすのは、これ以上避けたいと思ったのだろう。

 和解となった。

 人なつっこさではアンダーグラウンドの世界でもずば抜けている影野臣直である。

 特定のヤクザ組織とかかわりがあるわけではなく、多くのヤクザ組織と面識があるので、口の堅い影野のもとに様々な情報が入ってくる。