だが、着々と輪郭を固める改正法案は、「皇統に属する男系男子」に限定した皇位継承の原則には踏み込んでいない。それは、とりもなおさず「愛子天皇」の選択肢が閉ざされたままになることを意味するが、
「朝日新聞の世論調査によれば、女性天皇に賛成の意見は72%に及ぶ。女性天皇と聞き、愛子さまを念頭に回答が集まっているのは明らかです」(同前)
高市首相もかつては〈私は女性天皇に反対しているわけではありません〉(「文藝春秋」22年1月号)と主張していた。しかし、3月16日の参院予算委員会で「現行法規では愛子さま、女性天皇は誕生できません」と明言している。
西田昌司参院議員が高市首相の思いを代弁
さらに秋篠宮の長男・悠仁さま以降の皇位継承を巡る議論も「機が熟していない」とし、愛子天皇待望論を“拒絶”したのだ。
側近の一人、西田昌司参院議員はこう代弁する。
「歴史上、女性天皇が存在するのですから、高市総理は、その事実を否定しないという意味で、過去に『反対していない』と発言されたんでしょう。愛子さまが国民から高く支持されているのは理解しますが、秋篠宮殿下、悠仁さま、と明確に決まっている皇位継承の順序を今から変えようとしたら、国が分断されるような大混乱に陥ります」
安倍晋三元首相も容認していた「愛子天皇の誕生」
一方で、今年1月に衆院解散をスクープするなど首相に近いとされる読売新聞でさえ、こと皇室問題においては真逆の論陣を張る。
〈女性・女系を排せず論じよ〉(4月16日社説)
〈男性に固執し実現できるのか〉(5月17日社説)
次世代で皇位継承の資格をお持ちなのは現状、悠仁さまだけだ。男系男子の維持に固執して本当に安定的な皇位継承が可能なのか。
実は、高市首相が師と仰ぐ保守政治家、安倍晋三元首相も生前、愛子天皇の誕生を容認していた。
《この続きでは、▶安倍元首相「お見合いで養子を」愛子天皇を容認していた、▶首相「有識者報告書」を我田引水、昭和100年式典でも…、▶高市応援団が証言「彼女は皇室には無関心だった」、▶「懐かしいお客様は?」愛子さまの“天皇流ご質問”…などのトピックを詳報している。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および5月21日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》

