働く中で誰もが味わう「理不尽」を「理論」で明快に解き明かし、「なぜ働くのか?」という問いに徹底的に向き合ったビジネス書『理不尽仕事論 「クソが!!」と思った時に読む本』。
本書の著者、組織開発や人材育成のプロフェッショナルである坂井風太さんが、YouTubeチャンネル『ReHacQ』に登場。プロデューサーの高橋弘樹さんと、理不尽な異動や転勤をどう考えるか? 会社を辞めるべきタイミングはいつか?といったトピックについて語り合った配信の一部をお届けします。
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異動や転勤は「あり」か?
『ReHacQ』プロデューサー・高橋弘樹さん(以下、高橋) 「職場の理不尽」といえば、異動なんか特に理不尽じゃないですか?
坂井風太さん(以下、坂井) 解釈次第で全部OKだと思います。少し抽象度を上げて、「転勤」や「異動」を自分の欲望に紐づけたり、自分の知らなかったことを知ることができるきっかけとしては「あり」だと思うんです。「PIVOT(方向転換)」を「自分という人間が変わること」と定義すると、人間の変化には、知識を得て物の見方が変わる「認知的変容」と、今までの価値観がガラッと変わる「個人的変容」があります。
教育哲学者のメジローの理論を引いて説明すると、人が変わる瞬間にはいくつかの段階があります。まず、今までのパターンがうまくはまらなくなる「方向喪失感覚」に陥ります。その後、どうしていいか分からず熟成し、悩む期間が来ます。そこで「ああ、これで悩んでいるのは自分だけじゃないんだな」という安心感を得て、その後で新しい自分の中の哲学や習慣を構築していくんです。だから本当のPIVOT(個人的変容)を起こすには、情報を仕入れるだけではなく、今までの自分の前提を“破壊”しなきゃいけないんですよ。
高橋 やり方を変えて、脳みそを変えなきゃいけない?
坂井 そうです。だから「全力少年」という曲で「積み上げたものぶっ壊して」と言っていたスキマスイッチは良いことを言っているなと。その点で、転勤や異動は大事だと思います。
高橋 転勤や異動を触媒として、個人的変容ができるようになればいいんですね。
