パターン4「床上時間が長く、眠れている」の人は、全く問題ありません。
理想の睡眠時間は、7〜8時間の床上時間を確保し、その中で5〜6時間以上眠ることでしょう。毎日6時間の床上時間確保が難しい場合でも、週に1〜2回は確保するだけで、睡眠不足による心身の不調リスクはかなり下がります。平日に1回と週末に1回と考えれば、無理なくできそうな気がしませんか。
インターネットを調べれば、良い睡眠のとり方やそのコツについて、たくさんの情報が出てきます。複数のサイトで言われているようなことは、いずれも間違いではないと思います。しかし、大切なのは自分に合うものを見つけることです。いろいろ試してみて、自分に合う快眠のための習慣を見つけてください。
もっともシンプルで強力な方法
最後になりますが、私は実際の産業医面談では、よく社員たちに「睡眠の質を高める一番いいやり方は何ですか?」と聞かれます。それに対して、私はいつも以下の3つを答えています。
1.アルコールは睡眠の質を低下させるため、寝るためにお酒を飲むよりは、クリニック等を受診し、お酒は飲まずに処方された睡眠薬を飲んだほうがいい。
2.毎日なるべく同じ時間に起きること。これが睡眠の質を高める、最もシンプルで強力な方法。
3.あまり睡眠時間にこだわらないこと。次の日に仕事でしっかりと集中できており、自分が機能しているのであれば、それほど時間にこだわる必要はない。睡眠時間よりも、布団にいる時間をぜひ意識してほしい。
今月の話が皆様のお役に立てば幸いです。
医師
医学博士、日本医師会認定産業医。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。ドイツ銀行グループ、バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバ、ムーディーズ、フォルクスワーゲングループ、BMWグループ、エリクソンジャパン、テンプル大学日本校、アドビージャパン、テスラ、S&Pといった大手外資系企業を中心に、年間1000件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を実施。働く人の「こころとからだ」の健康管理を手伝う。2014年6月には、一般社団法人日本ストレスチェック協会を設立し、「不安とストレスに上手に対処するための技術」、「落ち込まないための手法」などを説いている。著書に、『職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書』や『不安やストレスに悩まされない人が身につけている7つの習慣』『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』などがある。働く人のココロとカラダをサポートする無料AIチャット相談サービス「産業医DrT」を運営。
